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2006年2月 3日 (金)

うわの空で スザンナ・タマーロ

 この主人公ルーベンも筋が通っていると言えば通ってます。何せ、「自分の人生を申し分なく平穏なものにしてやろうと」生まれて数秒後に決めてしまったんですから。そして環境だって絶対に平穏に暮らせるはずの環境だったのでその信念に邪魔が入るなんて考えもしなかったでしょう。

 しかし世の中という物はそれがどんな理に適ったものであれ、一度信念を持った者にはそれを放棄させるべく山ほど試練が降りかかってくるのです。
 平穏に暮らすという全く無謀とは思えない信念のためにルーベンが引き起こす?巻き込まれる?山ほどのまか不思議、アナーキーできてれつな出来事の数々。それにさえ逆らわずに生きていくルーベンの、これまたへんてこりんな反応が、逆に、たった一人の子供がこっそり平穏に生きていく隙間さえないのかと、世の中の堅苦しさを透けて見せつつ、でも物語の色調は何処までもノー天気というか、原題を文字通りにした「頭を雲の間に(ぼんやりとした、とかうっかりしたという意の慣用句らしい)」空の天辺に頭をつっこんだらこんな感じかしらという、どこかふわふわした世界です。
 
 「心のおもむくままに」で、この現在に、肩の力を抜いてちょっと腰を掛けても生きていかれると教えてくれた作者の、生きていくにはここまでやらなきゃと思っていた頃の作品。処女作です。私はこの作品も、「心のおもむくままに」もどちらも好きです。

 「うわの空で」スザンナ・タマーロ 泉典子訳 草思社

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