ホロヴィッツのコンサート(チケット争奪編)
今から23年前の1983年、ホロヴィッツが初来日しました。白状いたします。コムスメの分際で、私そのコンサートに行きました。
今までネットでもこの話は殆どしたことがなかったのですが、書くならばブログをやっている今が一番適切であろうと、自分の備忘録の意味も込めて書きました。
当時日記に詳しく書いておいたのですが、その日記を捨ててしまい、はっきり覚えている部分と曖昧な部分があります。
覚えている限り、出来るだけ記憶に忠実に書くつもりですが、いかんせん二昔以上も前のことなので、記憶に自信がない部分はそう書きます。
また記憶の流れを追うため、全て時系列で書いたら、とんでもない長さになりました。なので興味のない場所はスルーして下さい。(大汗)
それではまいります。
「ホロヴィッツ来日決定」のニュースが流れたのは1983年の5月24日だったと記憶しています。
何故か以前から「もしホロヴィッツが来日することがあったら、何が何でも行こう」と思っていたので、定期貯金の残高を確認し、確か翌日梶本へ電話しました。
が、つながらない、つながらない。やっとつながって、チケット発売日(ちょっと不確かなのですが、5月の30日ではなかったかと記憶しています。)を訊き、事務所の場所(当時は銀座八丁目河北ビル内にありました。)も教えてもらいました。
チケットがとれるかとれないか、判らないながらも始発電車で新橋に到着。新橋駅から河北ビルまでは徒歩5分なのですが、朝の五時、朝靄の中銀座のカラスが大挙してビニールのゴミ袋をつついている中に、遠目でも何処にあるのか判るくらいの行列が既に出来てました。
この日のチケット発売は、梶本側も備えは万全でした。
まずは整理券の配布(確か八時に配布開始だったと)。その後時間を区切って整理券の番号順にチケットを販売するという連絡を拡声器を持ったおじさんが行列を巡回しながら何度も連絡してくれたので、並んだ人たちもかなりのんびりと世間話に花を咲かせてました。
私の二つ後ろの男の人は外務官僚だそうで。待っている間に赴任地の話とか聞こえてきました。
晴れた気持ちのよい朝だったので待ち時間はそんなに苦にはならなかったと記憶しています。というか、緊張してそれどころではなかったというのが正直なところです。
整理券配布開始となり、私は、かなり曖昧なんですが、400番代の後半だった気がします。この番号は11時半(多分)からチケットを売るのでそれまでは何処にいてもよいですよとの事で、朝の銀座にいてもしょうがないので新橋駅に向かって歩き出してびっくり。
私が並び始めた時点で既に(ビル自体は駅の方を向いていた)歩道沿いにその区画をぐるっと回って反対側が行列末尾でした。
が、整理券を手にして駅に向かった時には、その行列が更に伸びて、一周し、足りずに駅の方へ、道を隔てて続いていました。早く来て良かった。
整理券はあると言うものの、心配で指定時間より早めに再び銀座八丁目へ。
皆同じ心配を抱くのか、やっぱり今度もぐるっと裏側まで行列。再び待つ身となりました。
この時、「チケットぴあ」で待たずに買えたという情報を流したお兄さん、あなたの気持ちは判りますが、一緒に並んでいる私達まで道連れに脱力させないで下さい。(23年経ってまだ言ってる私。(爆))
ちょっと気の毒だったのが、整理券が既に配られたことを知らずに列に並んでいた60代位の男性。若い女性が「係りの方が『整理券のない方はお引き取り下さい』と何度も仰ってましたよ」と教えたときの呆然とした顔。
「それでは皆さんは八時前に?」との問いに、一同つい、きっぱりと「はいっ」と答えてしまったのはちょっと気の毒な事をしたかもしれません。
そろそろ日差しが強くなって、しかもチケットが売り切れない保証もなくて、この時の待ち時間の方が疲れました。
散々待って、ようやく河北ビルの正面へ。狭くてしょぼい階段をよたよた登り、通されたのは左側と正面が一面窓になっている部屋。会議室なのか事務室を急遽空けたのか判りませんが、その窓際に会議用の折り畳み机が並べられ、その向こうに何人もの私よりぼろぼろになった感じの事務所の人が。
よろよろと部屋を突っ切って、女性の前へ。疲れた者同志、思わずほほえみを交わしてしまいました。1C15列に空席が二つあり、二人で「こっちですよね」と中央よりの席を無事ゲット。震える手で現金を渡しました。買えてよかったような、もう後戻りは出来ないような、複雑な心境でした。
しかし、実はこの買わなかった席の三つ右隣に誰が座ったか。その時の私は知る由もなかったのでございました。
私の座席です。右隅にシート番号「1C15列27」と、判読できるといいのだけれど。
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