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2006年6月29日 (木)

今でも謎な本の広告

 奥付の発行年月日が1987年とあるのでそれよりは後の出来事だと思うんですが、とある夏の出来事でした。
 突如、本当に突如、「百年の孤独」(ガブリエル・ガルシア-マルケス著)の広告が巷に満ちあふれたのです。
 まず新聞、それからふと手に取った雑誌。違う出版社の機関誌。また別の新聞。買った雑誌。わずかな間一体何度この広告を目にした事か。

 広告自体がまたふるっていて、余計な説明は一切なし。ただ本の一部がそのまま掲載されているだけ。文章だけでも結構長いので大きなスペースを必要とする広告でした。なので遭遇し続けるうちに「新潮社、一体どうしちゃったの」と訝る程の氾濫ぶりでした。

 その広告で私までもが買ってしまったクチなので費用対効果はあったのでしょうが、どうして突然大々的に広告したのか、その理由は今でも判りません。ノーベル賞受賞はその数年前だし、「百年の孤独」自体は随分前に出版されていたのです。
 そして、広告自体もあまりしていなかった様なのです。と言うのも、安部公房がドナルド・キーンに薦められるまでこの本の存在をしらなかったと「死に急ぐ鯨たち」の『地球儀に住むガルシア・マルケス』で述べていたのを後で知りましたから。

 さて、その抜粋部分とは、104頁の
 「あらぁ大へん!」とウルスラは叫んだ。
をはさんだ、前後の文章です。
 実はウルスラの部分だけが鮮明で、何処から始まって何処で終わったのかはっきりしないんですが、本をひもとくと多分ここら辺だったと思います。

 「どうにも信じられない話だったが・・・」から「ホセ・アルカディオの姿が目に映った。」の辺りまで。

 ウルスラ(この時彼女はパンを作ろうと三十六個の卵を割ろうとしていたのですが)とは、ホセ・アルカディオとは何者なのかという説明は前述の通り、一切なし。

 この本を読んだ後、しみじみ思ったものです。
「よくぞ、この部分を選び出したものだ。」と。
 本を売るのに必要なのはキャッチではないでしょう。確かに大々的な宣伝でしたが、その宣伝の向こう側に、作品を徹底的に読み込んだ編集者の姿がみえた気がしました。

 でもどうして突如あんな大宣伝をしたのか今でも謎です。と、ここまで書いてきて、ふと「死に急ぐ鯨たち」(文庫版だったんです)を見てみると、宣伝時期よりこちらの出版時期の方が早いことが判明しました。もしかして、安部公房が「宣伝しなさいよ」と言ったからあの大宣伝になったとか?ひょっとしてあの部分を抜粋したのは安部本人だったとか?
 真相をご存じの方、いらしゃったら是非お教え下さい。(ネットで調べりゃ判るかも(汗))

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コメント

百年の孤独?焼酎ではないのね(爆)

 孤独堂様

 そそっ、おんなじ名前の焼酎あるんですよね。今楽天で見たら素晴らしいお値段でした。なんせ「いいちこ」より高い焼酎を買ったことないんで。(笑)
 熱帯雨林で「百年の孤独」を注文したら間違って焼酎が届いたなんて素晴らしいことは起こったりしないんでしょうね。
 飲みたっ!(爆)

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