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2006年8月20日 (日)

83年ホロヴィッツ来日の映像

 83年ホロヴィッツの来日公演、NHKTV放送がYouTubeにアップされました。やっぱり持っている人がいたんですね。嬉しい限りです。
 そのウェブページへ行くにははここをクリックして下さい。これで表示されないときは Horowitz in Japan 1983  でYou Tube内検索してみて下さい。
追記です。映像をアップして下さったopus3863様から分割なしでアップされた場所をご連絡頂きました。Stage6(divXが必要です)のこのリンクです。
 opus3863様提供による映像一覧はこのリンクです。
(追記が遅れて申し訳ありません。変身メールを出したのですがエラーが出たみたいで、届いてなかったらどうしよう・・・(^_^;))

 ノイズが入っていて手持ちのラジオ放送のエアチェックに比べるとかなり音質は良くないのですがテープを傷める心配なしでゆっくり聴くと思わぬ発見がいくつかありました。
ちなみに私のこのコンサートに対する生で聴いた感想というかスタンスはこの記事に書いてあります。

 出来れば目をつぶって聴いてみてください。手がおぼつかないように思えて判断ミスをするからです。私このコンサートどうしてあんなに不評だったのか謎だったんですが、映像を見て判りました。見ながら聴くと解釈として弾いたものが年を取ったための失敗の様に見えてしまうようです。

 全く蛇足な私の感想です。

 最初のベートーヴェンのピアノソナタ。
 われ鐘みたいな音、なんてとんでもないこと書いてしまって済みません。私のラジオエアチェックテープは最初にハウリングが入ってるんですが 出だし、良いです。

 一楽章の96章目、フォルテシモを無視してます。映像を見ながら聴くと強い音が出せず哀れ、と見えますが楽譜を見ながら聴くとどうもこれはこういう解釈だと思えますが。
ジュリーニとモーツァルトの協奏曲録音でのメイキングビデオでもホロヴィッツは「モーツァルトでも間違えることはある。ここは本当はこうすべきだ」と言うような事を言っていて、ここはPで弾くと判断したみたい。そのほうが私もいいような・・・

 謝肉祭
 中盤大コケしてますね(笑)。
 でも暗さと孤独が漂うアルルカン、かねがねどうしてこの曲はこう暗いのと疑問に思ってたキアリーナ(クララのイタリア語読み)が深い陰影があって良いです。
 謝肉祭は大体において元気良くというか若いシューマンの覇気みたいなものを前面に押し出す演奏が多いと(私の聴いた限りでは)思うんですが、ホロヴィッツのこの夜の演奏は恋や人生への野望に燃える青年を只ストレートに表すだけでなく、人生の辛さ、命のはかなさを教え諭すような演奏だったと今は思います。
 「そうは言っても人生なんて思い描いた様に行くもんじゃないよ、お若いの」みたいな。
当時はこの人生に対する無常観みたいなものが判らなかったんですね、残念です。今判ると言うことは私も年を取ったということでしょうか(笑)。
 

 練習曲作品10-8
 これは最初指が廻ってないのは、テープで聴くとよく判るんですが下に響く音色を狙って失敗したみたいです。今度もう一度同じ主題を弾くときは諦めたのか咄嗟の判断かいつもの華やか系の音色でこれは大してこけてません。

同25-10
 30年代のゴシックって感じなのが不満です。私としてはベラ・シキベラ・ルゴシ(間違えました。記事の末尾に訂正文を書きました。)でも出てきそうな演奏よりこのコンサートを通して示されていた地味な味わいで弾いて欲しかったです。

 同じく25-7
  これこの音質画質でもこれだけに聞こえるでしょ。CDにして欲しいと思う位素晴らしかった。
 
 英雄ポロネーズ
 誰が弾いたのか忘れてしまったんですが一度、舞曲なんだから優雅に弾く、と言い放ってちょっと悲しい結果になったこの英雄ポロネーズを前に聴いたことがあるんです。
 ホロヴィッツのこの晩の演奏は出だしの主題はまさしく舞曲の優雅さです。あの晩聴いていた時、もう一度同じ主題が今度はバリバリ弾かれるだろうと予想しながら「来るぞ来るぞ」と待ちかまえていて、本当にその通り音が炸裂すると、がっかりどころか狂喜乱舞しました。
 こういう観客を魅了するやり方、実に巧みです。

 テープ音源聴き直して思ったのは、中盤馬車の音(馬の蹄?)、普通は文字通り英雄的に力強く弾くのですが、ホロヴィッツはこの左の和音、不思議な音色出してきましたね。大きくなくそっと、それが死の足音のような英雄の孤独を表すような。破竹の勢いで進軍するだけの英雄ではない、それでもやっぱり死すべき運命の人間としての英雄。私はこちらの解釈も好きです。映像だとちょっと老いぼれたようにみえてしまいますが(汗)。

 ホロヴィッツのよぼよぼしたコンサート映像、この後結構出たので年を取ったピアニスト映像に慣れて違和感が少なくなったのでしょうか。良いというコメントが思ったより多かったです。否定的なコメントはミスタッチを指摘して曲全体を聴いてないような気がしますし。やっぱり見た目に引きずられるのかな。

 余談ながら、23年前TV放送の後「音楽の友」か「レコード芸術」か忘れましたが「自分が酔って弾いたのとなんら違いがない」という読者からの投書があったんです。今なら言える、酔ってこれだけ弾けたらホロヴィッツの匹敵してますよね。皮肉ではなくてその人の演奏聴いてみたいわ。だって私凄く下手なんですよ、ピアノ。上手に弾ける人が羨ましいのです(笑)。

 追記2
ポゴレリチの23年前の来日コンサートもYouTubeにアップされてました。その記事はこのリンクです。

 訂正文
ベラ・シキファンの皆様、ベラ・ルゴシと混同しまして本当に申し訳ございません。
ベラ・シキ氏は23年ハンガリー生まれのピアニストです。ディヌ・リパッティの弟子です。
ベートーヴェンのソナタをラジオで聴いたことがあります。結構端正だった記憶が・・・・(記憶です(^_^;))

 でもってベラ・ルゴシ
同じくハンガリー人のハリウッド俳優。ドラキュラ役で名を馳せたのであります。私の中ではおどろおどろなゴシックホラーというとこの名前が出てきてしまうのです。(Wikipediaの説明

 ほんとに、どうしてこの二人を混同するの・・・(号泣)間違えるなら何故ベラ・バルトークと間違えない。


 関連記事
演奏編(近くにポゴレリチ) (リンク) 

演奏編2 (リンク)

後知恵編 (リンク)

ポゴレリチ追跡編 (リンク

コンサート映像 (リンク

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