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2006年9月29日 (金)

極悪にゃんこの作り方

 これは我が家の故猫星音のことです。

 星音がまだ若くてよいこだった、とある週末の夜。
明日の朝はパンが食べたいな、と食い意地の張ったワタクシは八時まで開いているパン屋さんへ夜お買い物に出かけようと考えたのです。

 出がけ、玄関で寂しげに見送る星音に
「すぐ帰ってくるからね。○○(近くの美味しいパンやさんの名前)でパン買って来るだけだから15分で帰るよ」
 と言い置いて手を振りながら家を出たのでした。

 時は初夏、雨がぽつぽつ降り暑くもなく寒くもないとても心地の良い晩のこと、パンを買ったワタクシはあまりの気持ちよさに、まっすぐ帰るのもつまらなくて気の向くまま車を走らせたのです。

 それから数十分、夜風を満喫し美味しいパンを片手にほくほく帰ってきた私を待っていたのは異様にどよーんとした玄関のドア。内側から殺気と怨念がしみ出しているような、なんかドアの周りだけ妙に暗いような・・・・。

 何、これ、と訝ったその直後、出かける時の星音の顔がものすごくでっかく脳裏に甦ってきたのです。
 その顔は、間違いなく「じゃ、ここで帰るまで待ってるね」という表情をしていたのです。

 ぎょっとして慌てて腕時計を見れば、確実に50分は経っている模様。ここまで来て回れ右も出来ない、まず行くあてがないですし、第一ここで回れ右したら二度と再び帰れない。
 待ってないかもしれないというはかない望みに取りすがりつつそっとドアをあければ、出たときと同じ姿勢の星音が同じ場所に・・・・。

 ひぇぇ、と空気の抜けたような声を出しながら、そのまましゃがみ込み、下を向いたまま飼い猫の前に土下座致しました。
 おそろしくて顔も上げられずひたすら「ごめん、悪かった」と言い続ける私の前で星音のやつは1分ほど不動。そしてその後声もなく音もなく部屋の中へと消えたのでした。

 その晩はおやつあげたり色々ご機嫌とりに励んだんですけど、全部冷たく無視されましたが、翌日は一転、星音の方から完全に一方的ではありますが「ここへスプレイしようかな」フェイント攻撃ゲームを提案されまして、朝から晩まで楽しくみっちり仕返しされ遊んだのでした。

 うーん、楽しかった(号泣)

星音の写真聞きたくないよ、その話。

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