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2006年10月 4日 (水)

レディ・イン・ザ・ウォーター

 観て来ました。

 様々な人種、職種、年代の人々が暮らすアパートで、中庭のプールで最近禁止されているにも関わらず夜に泳いでいる人がいるらしい、という情報がアパートの管理人に持ち込まれ、彼が夜プールを見張っているととある出来事が起こり、それはおとぎ話として代々語られていた古い東洋の伝説をそっくりなぞって展開していく、と言うストーリーです。
 
 おとぎ話を映画で扱うときはどうするかと言えば、現実の中に寓話としてさりげなく織り込むか、その逆に設定を未来や過去や、文字通りのおとぎ話にして現実の方をその中で示唆しようとするというのが一般的なやり方だと思いますが、シャマラン監督はこの映画で現在を生きてる登場人物を観客諸共おとぎ話の世界に行かせてしまうと言うちょっと禁じ手っぽいやり方を使っています。その禁じ手でもあり、ちょっと強引でもあるやり方を観客に不自然に見せない工夫は十分かどうかは別として実は結構されています。例えば登場人物をほぼ全員馬鹿馬鹿しく戯画的に描いておきながら、それを裏返しにして、後半のおとぎ話内の配役(職人、守護者、ヒーラーなどなど)にする事によって、このパラレルな描き方でこちら側(アパート・我々)とあちら側(おとぎ話・映画の中)を結んだりとか。成功したとは言い難いんですが(汗)。

 で、一緒に行って良いことがあるのか(つまりこの映画を観て何か得する事があるのか)と言えば、それは何というのか観た人に依るところ大だと思うんですね。
 一緒におとぎ話の世界に行くというのは現実逃避になります。そして登場人物が人生の意味を再発見するのに我が身をなぞらえる事も、まあ出来ます。そしておとぎ話にどっぷり浸かりながら、現代はこういう世界を欲している人が多いのだ、少なくともこの映画製作に関わった人々はそのニーズが多いと考えているのだから煮詰まっているのが自分だけではないと安心出来ます。
 そうなんです、つまりこの映画は煮詰まったというよりむしろ崖っぷち状態な人にアピールする映画なのです。崖っぷちの度合いが強ければ強いほど、藁にも縋る気持ちが手伝ってアナザーワールドに登場人物と共に旅立てるのです。
 とはいえ出来は完璧とは言い難いので旅立ちには覚悟が必要です。「行ってやる」の気合いを入れて観れば十分な現実逃避が実現できます。暗い中に閉じこめられて(映画館の事です)出るわけにも行かないので腹を括らざるを得ない人も多いでしょうが。

 観るなら割引使って下さい。「サイン」や「アンブレーカブル」程ひどくはないですが「シックスセンス」には遠く及びません。「ヴィレッジ」より若干劣るか同レベルでB級趣味がかなり濃厚な作品です。

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