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2007年7月 1日 (日)

かもめ食堂 群ようこ

 映画を観て原作が群ようこと知り、ある意味「ええーっ!」だった私は早速本の方を読んでみたのです。

 母を早くに亡くし、古武道家を父に持つサチエのただ一つの夢は、いつも家庭で食べるような、普通のご飯を普通に出す食堂を開くこと。十数年の準備の元、漸くその願いが叶う。
真心を込めた料理を出す、人々の暮らしにとけ込むようなその店の名前は「かもめ食堂」。場所ははるばるヘルシンキ。

 サチエはしっかり者で礼儀正しくて、日本が駄目なら外国がある!と、フィンランドに食堂を開くことも躊躇しない鉄の意志という設定。着実キャラ好き?の群ようこらしくて、私はちょっとついていけなかったのです。読んでいて好感は持てるけれど、あまりに出来が良すぎて。
それに引き替え、店を手伝うことになるミドリとマサコ。この二人は共感持てました。本や映画宣伝に「わけあり」な二人と書かれてましたけど、訳も過去もないですよね。周りに言われるままに生きてきて、そのまま行くはずだったのに、気がつけば自分の作ったお節をつつく義妹にバカにされるミドリ。親の面倒を見続けた挙げ句、弟夫婦から理不尽な仕打ちをうけたマサコ。
一体私の人生って何だったの?と愕然とした二人が自分で起こした行動が、あてのないフィンランド行きというのも、ありそうで微笑ましいのです。

 目的のためにフィンランドへ来たサチエ、行動自体が目的だったミドリとマサコ。来た理由も歩んだ人生も全く違う三人が共に店をやりながら、何でもない毎日がとても楽しいという姿は、読んでいてほっとするし、とても楽しかったです。

 群ようこが映画の為に書き下ろした作品。なのでヘルシンキという設定は最初からあったのでしょうか。作中サチエがいかにしてヘルシンキで開店出来たのか、リアル傾向の強い作者なりの苦心の跡が窺えます(宝くじですよ、これが^_^;)。
たまたま流されて行った場所で心機一転という事も、世の中にはあるでしょう。ミドリとマサコの場合はまさにそれです。ただ外国でも店を出せるしっかりものというサチエの設定が、逆にヘルシンキでなければならない理由を薄めた気もしますが。
「世界中何処へ行ってもやって行かれる人間はやっていく」と作中でている様に、場所は何処でもいいでしょう、みたいな^_^;
この部分が映画とは根本的に違いますが、違いを出して良かったのではと思います。北欧の柔らかい光線を存分に使った映画と、サチエの性格が作るほっと一息付ける空間が描かれた群版。もっとも場所に頼らないとはいえ、書店や市場などヘルシンキ風味を上手い具合にちりばめてあって、それはそれで楽しかったです。

 面白かったというより、読んだ後良かった、楽しかったという本でした。サチエやミドリがとても楽しそうな笑顔をしていると作中、何度か出てくるのですが、きちんとした場所さえあれば人は誰でも笑顔になれるというメッセージの、なんとなく小説と言うよりはおとぎ話に近いようなお話でした。

 という記事を書いて、完全にアップし忘れていた事に今日気がついたわたし。ひょっとして既にアップしてあって、その事を忘れいるとか。過去に同じ記事を書きそうになった事あるし(^_^;)

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