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2010年10月25日 (月)

クレメル二題もしくは・・・

 前記事にあるパールマンのクロイツェルソナタ演奏中、ピアノが大きく響いてしまった為に鮮明甦ってしまった過去の出来事です。

 その1 クレメル vs アルゲリッチ

 今を去る二昔も前のこと。二人のデュオリサイタルでのクロイツェル。出だしから両者とも大変な迫力だったのですが、アルゲリッチ姐さまがやや牽き気味。
最終楽章に入る前、堪らずクレメル氏がアルゲリッチの姐さまに楽譜を指さしながら直訴。もっとも指摘や主張という感じではなく、ぼそぼそとした話し方ではありましたが。それを聞きながらアルゲリッチ姐さまは、頭を斜めに動かす独特しぐさで何度も大きく頷き、賛同したばかりでなくクレメル氏を励ましている様にさえ見えたのでした。
ああ、女帝アルゲリッチの姐さまは、あんなに真摯に共演者の声に耳を傾けられるのか、と驚く聴衆・・・

 しかし、話し終えたクレメル氏が前を向いて弓を直し始めたとたん、姐さまは会場に向かって大きな瞳を見開き、不敵な笑みを浮かべたのであります。
「だ~れが言うとおりになんか」

顛末を覚ってどよめく会場。
そのざわつきに何事かと顔を上げ、いぶかしげに辺りを見回すマエストロ・クレメル。
素知らぬ顔で譜面を見つめるアルゲリッチ姐様と、おのおのあらぬ方に目を遣りしらばっくれた全聴衆。

ごめんなさい、クレメルさん。私たちに選択の余地など無かったのです。だって、アルゲリッチ姐さまのご意向なんですもの。誰が彼女に逆らえて?(クレメルファンだっていたはずなのですが(汗))

 腑に落ちない顔つきのまま、それでも何が起こったのか気づくことなくクレメル氏は普通に演奏を始め、そして最終章はもの凄いことになったのでした。
今でもあの時の演奏が時々頭に鳴り響きます(爆)


 その2 07年 クレメル vs  ツィメルマン

 さて、姐さまパワーにはちょっと打ち負かされ気味だったとはいえ、ギドン・クレメル氏は現代サイコー(何故かカタカナになる)のヴァイオリニストの一人なのは間違いなく、しかも演奏中に弓の毛が半分以上切れてしまうようなかなりの個性派。そんなクレメル氏が、紳士的、正統派のピアニスト、クリスティアン・ツィメルマン氏と組んだのですから、私がピアニストの身を案じたのは無理からぬ事と申せましょう。

久しぶりに見るクレメル氏は昔ほど派手な動きはしなくなったものの、演奏は渋さを増したとは言えやはりアグレッシブ。演奏スタイルも昔ほどではないにしろ、かなりの範囲を動き回り、ピアノを弾くツィメルマン氏にぶつかりそう。
ぶつかる不安にツィメルマン氏をみやれば、クレメル氏の動きなど全く意に介さず堂々と演奏を遂行。その姿はあたかも「君は君、僕は僕だから自由にやりたまえ。しかし万が一私の領域を侵犯するようなことがあったら、わかっているね・・・」とでも行っている様。そういえばこの人、オートバイ大好きな武闘派だったっけ。
その後、ワタクシは自分でも予想外にクレメル氏の運命を心配しながら演奏を聴くこととなったのです。うっかり踏み込んだら張り倒されそう。 

 男同士って こ~わ~い~(爆) 

 これがヴァイオリニスト、「ギドン・クレメル氏についての2題」ですが、タイトル「シバくピアニスト2題」の方が良かったかも・・・フキフキ "A^^;

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