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2011年11月の2件の記事

2011年11月30日 (水)

暗闇に光を

 それは丁度一週間前、勤労感謝の休日が明けた、その未明のこと。

 私は突然の物音で目を覚ましたのでありました。その音とは多分風の音。昨夜から降り始めた雨に風が加わったのか、ごうごうともの凄い音がしていたのです。
私はその日、車を点検に出すことになっていて、ついでにタイヤ交換ということで、車にタイヤを積み込まなければならないのです。なのにこの雨と風。昨日のうちにタイヤを積んでおくべきだったとほぞを噛みつつ、再び眠りに落ちんとしたその瞬間、天井に一条の光が輝き渡っている事に気がついたのです。

 「もう朝?」と驚き目を見開くと、辺りは漆黒の暗闇。さっきの光は夢だったのだろうかと、いぶかりながらまた目を閉じようとしたその時一陣の風。その直後、カーテンレールの隙間から天井に目も眩むような光の帯出現!

 これは一体何の光?と悩んだのはほんの一瞬のこと。即座に先日設置したガーデンソーラーライトの光だと思い至ったのでありました。
このライト、普段は小さく灯るだけですが、人が通るとパッと強力に照らしてくれるのです。

 という事は、庭で人が動いてる!

思わず悲鳴をあげそうになったのですが、この光、風が吹く度に見えるのです。ということは、庭木が風で揺れて(位置から考えるとブルーベリーだ)、それに反応して光っているに違いないのです。

ほっと安心して寝ようとしたその瞬間、とんでもない事を思い出したのです。このライト、先代はどうした理由かあっというまに故障して、やっと取り替えて貰った2代目なのです。一晩嵐で灯り続けたらまたまた壊れてしまうかも。

 私の不安に何処吹く風は一層猛り狂い、カーテンの向こうがひっきりなしにまばゆく光る。

 眠いのに音と光と、ライトが壊れるかもという恐怖で眠れない。
どうしても元を止めなければと茶の間の窓を開けてみれば、嵐の中にご近所猫シロちゃん(仮名) を発見。植物ではなく原因はこの子であったかと、安堵して寝返りをうつと布団の上に猫の重み。
シロちゃんを泥足のまま入れてしまったのかと飛び起きれば、部屋は暗く猫もいない。元を絶ったと思ったのは夢の出来事で、外ではまだまだライトが閃光中。


 ゴォォーーー! ピカッ! ひぃぃぃぃぃ(悲鳴)

 ビューーーー! ギラッ! いやぁぁぁぁぁぁ(もっと悲鳴)


 そして夜の嵐が嘘の様に治まった朝の住宅街で、消耗しきった目にクマおばさんが一匹、そこだけ闇夜オーラを放ちながら、ずるずると車にタイヤを積み込んでおりました。庭のライトは昨日の騒ぎなど無かった様に、静かに消灯しておりました。明るいところでは消えるのよね、君・・・。

 あ、あんまりだ(T_T)

謹んで追記
センサー作動の原因は、ブルーベリーの隣に置いておいた、菊の鉢植えであったと思われます。
ひょろっと伸びたのに支柱をする手間を惜しんだら、嵐で大揺れしたみたい(涙)

2011年11月 5日 (土)

お芋のおもひで

 それは今から十年以上前、高知県窪川町での出来事でした。

 お昼の時刻もかなり過ぎたある秋の日、私の前にはさつまいもの天ぷら半分が鎮座していたのでした。

それは2㎝程のどっしりとした厚みがあり、切られた断面はしっかりとした濃い黄色。しっとり甘やかな水分を保証するかのように、身は微かな透明感を持っていたのでした。
もう見るからに美味しそうで美味しそうで。私こんなにそそるお芋の天ぷらをみたのは初めて。しかもこれは私のお膳。私のお昼。ああ、なんて幸せな・・・。

 と、思った瞬間現実に引き戻されたワタクシ。
場所は四国37番札所の岩本寺。
私はなんとお遍路さん。
そしてここ37番と38番金剛福時は四国の中で一番距離があるお寺。その距離なんと90キロ以上(当時です)。
当時私は体調不良なのに無理したためか道中ずっと酷い乗り物酔いに悩まされ、更に慣れない秋の蒸し暑さのせいか高知県に入ってから二晩ともろくに眠れなかったのです。そんな身でこれから2時間余り、バスにゆられて39番経由で足摺岬の突端にある38番まで、天ぷら一皿食してたどり着けるというのでしょうか。
 
 何故に一皿か?
お寺さんで出された天ぷらをお芋だけ食べて、あと全部残してお遍路的に許されるのかどうか、頭が朦朧としていてもう判らなくなっていたのです。
今思えば、箸をつけずとも残飯になっていたとは思うのですが、あの時はそれに思い至らず、お芋を食べるなら天ぷら全部、食べないなら一口も食べないという究極の選択となってしまったのです。
泣く泣く私はお芋を諦めました。この距離で天ぷらは無理。

 その判断は多分正しかったと思います。
その日の夕方、海に向かってそびえ立つ、38番金剛福寺の門前に立った私は、背後の海でもくずとなって漂っているのと選ぶところのない精気のない状態でした。ふらふらと境内に足を踏み入れて数歩、薄くなった影が漸く人並みの色に戻った気がしてほっとしたのでした。人間の命とは、なんと細い糸のように頼りないものだろう。生きているということは、なんと稀なことだろう。

その後、生きていれば、またお遍路さんになれて、あんなお芋の天ぷらを頂ける日も来るだろうと私は自分に言い聞かせました。夢もかなって、私はその後も更に2回、お四国を回ることが出来ました。

 でもあれ以来、どれだけ期待しても、どれだけ念じても、私は高知県内はおろか、四国でさつまいもの天ぷらに、ただの一度も遭遇することは出来なかったのです。

 今苦労を重ねたお遍路で、思い出すのはあの時の天ぷら。天ぷら天ぷら、もう天ぷらの煩悩だけ!土佐のあの道は、私の煩悩が漂っているに違いない・・・・

 どうしてこうなった(号泣)

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