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2013年10月28日 (月)

猫の幸せ


『おはぎときなこのこと』


ちょっと前になりますが猫のおはきなちゃんの話をこのブログで読んだときにはただただ大切にされている様に感激してしまって他にはなにも考えなかったのですが、今頃岸さんの主張される「猫は自分が幸せなことがわからない」が少し違うのではないかと思いまして、我が家に起こった12年前の出来事をつらつら書いてみたいと思います。

それはうちの星音が死んだ一ヶ月ちょっと後、2001年10月27日の事でした。

とても穏やかな日だったのですが、庭で突然猫の鳴き声がしたんですね。それもちょっとあまり聞いたことのない大きな声の。母の話によるとその声に反応してうちの息子猫ほっしい(当時16歳)も大声でなき返したところ、黒い小さい子猫が矢のように走ってきてサッシの外側に貼り付くように身を寄せたんだそうです。
私が居間に行ったときは子猫とほっしいはサッシ越しに見つめ合ったりすりすりしたり。うちのは完全室内飼いなので、普通なら外の猫は怖がるのですが。
その猫はそのまま庭に居続け、迷い猫疑惑が浮上してきました。

夕方になり冷え込んでくるとほっしいの心配の仕方は一層エスカレートし、サッシの前に仁王立ちになって中へ入れろと大コール。しかし入れたら仔猫ちゃんは家に帰れなくなってしまいます。暗くなったので晩ご飯はあげることにしたのですが、その時もほっしいは私についてきて中味を検分。あげるのが一番高い猫缶である事を確認したときの満足の表情は今でも目に浮かびます。
ご飯を食べるのを窓越しに確認し、夜は冷えるので段ボールと毛布を設置して、それも窓越しに確認してオッケー貰って(うちの猫にだ)その夜は暮れました。

ここからはかいつまんで書きますが、翌日から縁側に住まわせ(トイレも出来るお利口さんでした)、警察に届けたりチラシを作ってポスティングしたりして大々的に飼い主を探しました。それでも飼い主は見つかりませんでした。藁にも縋る思いで地元のコミュニティ紙に広告も出し、図書館に行って同じコミュニティ紙の過去の迷い猫広告も探したところ、一つだけとてもよく似た黒猫を探している広告があったのですが、掲載日が一ヶ月以上前。さらに直線距離で5キロ先という遠さ(猫は実際には近くで迷子になる事がほとんど)さらにさらに、生後八ヶ月とのこと。子猫に見えたあの猫は八ヶ月なのか?
電話を掛けると飼い主さんのお母様がお出になってまだ見つかっていないとのこと。取り敢えず飼い主さんの仕事が終わったらまた連絡をということにして家に帰ったのですが、この時既に11月でして、飼い主捜しに疲労困憊していた私はもうぬか喜びはしたくなかったのです。九ヶ月なのか小猫なのか、はっきりさせようと健診がてら獣医さんに連れて行くことにしたわけです。

もう夕方だったので大急ぎで獣医さんに連れて行ったところ、「これは子猫じゃないでしょう。一歳にはなってないけれど、八~九ヶ月ですよ(笑)」ということに。
ところが突然聞こえた車のバースト音でそれまでものすごく大人しかった黒猫ちゃんが診察台から脱兎の如く逃走。運の悪いことに混んでいる時で診察室の戸が開いていて、出口から裏の堤防草むらに逃げ込んでしまったんですわ。みんなで探したけれど堤防は広くて見つからず。泣きそうな私に先生の奥さんは「草むらにすくんでしまったら見つからない。そのうちうちの(猫)が探して連れてくるから大丈夫」とキッパリ。そう言われて暗くなったのでやむなく帰ったんですが、雨も降ってくるし寒いし川もあるしでその晩は眠れませんでした。

が、でかした猫ちゃんは連れて戻って来たのでした。
どうも黒猫ちゃんが落ち着いた頃を見計らって近づいて説得して連れてきたみたい。雨の中しょぼしょぼと飼い猫ちゃんの後ろから家に入ってきたそうです。
当時はだだ喜んだだけでしたけれど、今考えると猫のコミュニケーション能力と自分の状況把握能力は侮れないと思います。獣医さん宅に戻ることのメリットを知ってないと説得できないでしょう。猫は群で暮らす習性はないんですから。
うちのほっしいだって黒猫ちゃんと意思疎通して分かったのか、他の猫とのやりとりで知ったのかは分かりませんが、寒い夜に外で寝る野良の辛さをどう考えても完全に理解していたとしか思えないのです、あの仁王立ちチェックは。

結局、黒猫ちゃんは行く方しれずになっていた猫ちゃんで、飼い主さんはとても良い方でお母様も心配の余り寝込むほどだったそうで、猫ちゃんの帰還に大喜びでめでたしめでたし(見つかっても喜ばれなかったらというのも私の心配の種でした)だったのですが、以上の出来事から岸さんの「猫は自分が幸せであることを知らない」には同意できないのです。
猫は自分の境遇を知っている。おはちゃんは自分が幸せな事を知っていながら知らんぷりをしていると私は思うのです。

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コメント

なるほど~。
猫もなかなかすごいですね。

ムムリク様

獣医さんのとこの猫ちゃんはすごいと思いました。
それから数々の局面を乗り切った黒猫マリちゃんも大したものだと。結構はなれてますもの。
マリちゃんのお家は隣の松本市だったんです。安曇野警察署に連絡しても分からないわけですわ。

ごきげんよう、お久しぶりね♪
みゅっちゃまもりゅんぼが来た時には
一生懸命子育てしたのよ。
いなくなった時はとっても心配したわ。
(結局私の猫ベッドの中にいたんだけど…)

お猫もまんざらでもないと思うのよ。
だけど、表情に出さないだけ。


ぽんずさま
私もご意見に賛成です。
おはちゃんもきなちゃんも
岸先生の邪魔をしてる時は
満足そうな表情じゃないですかheart04
きっと幸せなのでしょうwink

みゅう姫さま&お疲れ猫乳母さま

そうでした。姫さまは子育て、それもしっかり育て上げられたんですよね。りゅん王子は姫さまのお仕込みもよくて本当にすてきなにゃんちゃんでした。

>>結局私の猫ベッドの中にいたんだけど…
 子猫ってふと消えるんですよね。心配した姫さまの表情が目に浮かびそうです。

>>だけど、表情に出さないだけ。
そそ、そんなことおくびにでもださないですよね。
たまに出してくれてもいいんですけど(笑)


えびこちーさん、確かに岸さんの仕事の邪魔をしている時のおはきなちゃんは本当に幸せそうです。
お布団にぽっすんしている時も幸せそうですけど。
幸せなのが分かってくれてるのがなんか嬉しいですよね。
人間は(笑)

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