にゃんこのソコヂカラ
昔々も大昔の事、天井裏でアヤシの物音がしたことがありました。アヤシとはいえ、走り抜ける足音とか、カリカリかじる音などで、音の主はあの生物であろうと察しが付いたので、家族一同恐れおののいていたところ、丁度我が家に来たばかりの、まだ生後数ヶ月だった猫の星音が、ある夜、天井をキッと睨み付けて「ニャーーーーー!」と一声ないたところ、その晩からアヤシの物音はぴたりと止んでしまいました。
それ以来、星音と息子猫ほっしいの父子二代が健在の間は、我が家はあのアヤシの生き物を恐れる事無く安心して暮らすことができたのです。
ほっしいが死んだ後は、ご近所猫のシロちゃんが毎日のように庭に遊びに来てくれたので、引き続き我が家は安泰でした。
しかし、2012年、お風呂大改装とベランダ改修工事を挙行したところ、静かな環境をかき乱されたシロちゃんはちょっとプンスカ、そして専用お昼寝台撤去に大プンスカで(だって工事の都合上仕方なかったのよ)、庭にあまり来てくれなくなってしまいました。
翌2013年5月、庭の物置内にアヤシの黒い物体が散らばっているのが発見されました。まごう事なきあの生物の落とし物です。肥料の油かすと、藁、マルチのビニールなどが被害に遭っていました。私は物置の中身を出して中を掃除し、薬局で、臭いで撃退する「ねずみの見張り番」を買って物置内に置いたところ、それ以降アヤシの黒い物体を見かける事はありませんでした。
しかし、この「ねずみの見張り番」はハッカの匂いが結構きつく、それを嫌ってか、シロちゃんが庭に来る回数はぐっと減ってしまいました。
その年の秋には床工事となり、またもシロちゃんの平穏を破る事になってしまいました。
しかも暫く使っていなかった障子を使い始めたので、部屋の外にシロちゃんが来ても今までみたいにすぐ判るという訳にはいかなくなってしまったのです。
昔はこんな感じだったのが
遊びに来たよ~ 中に入れて~!
来ても判らない。。。
(部屋が散らかってる~)
シロちゃんの足は遠のきました。。。。
そして、2015年、12月16日木曜日、突然天井裏で不気味な音が鳴り響いたのです。あの、黒い物体をまき散らし、おしっこ掛けながら歩き回るというあの生物なのか!!!物置をあける度に、黒いものが落ちてないか、怯えたあの日々が、また起こるのか!!!!
今度は家の中に黒いものが落ちていて、掃除に這いずり回る事になってしまうのか!!!!(震)
私は即ホームセンターに走り「ねずみの見張り番」をゲット、天井裏にセットしました。しかし音のする場所と、天井裏への入り口がある場所はちょっと離れているのです。梁を伝って天井裏を移動なんて私にはちょっと無理なので、目指す場所まで臭いが届くかどうか、微妙なところです。はたして、設置後もアヤシの物音が継続。袋タイプのものもあったので、それを入り口から目指す場所に投げ込んだりして、経過を見ることにしました。たった一声で撃退したにゃんこは偉大だ。これはシロちゃんをないがしろにしたバチがあたったんだわ(T_T)
ねずみに怯え、天井裏への出入り(押し入れの天井部分から出入りするのでそのたびに布団を出し入れして、落ちてくる埃を掃除機でお掃除)で疲れた私は、心に栄養を与えようと、翌日図書館で本を借りる事にしました。
最近映画化もされ、原作もすばらしいと評判の斎藤惇夫「冒険者たち」
その書き出しはこうでした。
ドブネズミのガンバは、台所の貯蔵穴に住んでいました。
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ねずみの話はいやぢゃああああ!
大人になって、手に取った児童文学で、最初の一頁で読み通せないと思ったのはこの本が初めてでした。
にゃんこは偉大です。人間の読書にまで影響を与えるのです。
ちなみに、アヤシの物音は木曜日を最後に聞こえなくなりました。が、断熱材の上を走れば音はしないので、毎日怯えながら生きています。ああ、お猫様! (T_T)
「とほほな話」カテゴリの記事
- 寒中お見舞い申し上げます(2023.01.29)
- ガウンの話(2021.12.09)
- カフェオレの話(2021.05.05)
- 大晦日の虹(2019.12.31)
- Merry Christmas!!!(2019.12.25)
「猫」カテゴリの記事
- ぽんずオバにゃんは、故猫せいねの夢をみたか(2016.05.30)
- 腰痛おばさんはにゃんこオシリの夢を見るか?(2016.04.30)
- にゃんこのソコヂカラ(2015.12.19)
- すれ違う私たち(2015.09.06)
- 王の歩み 忍びの早業(2014.04.01)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
とても片付いているではないですか。これをもってして散らかっているなどといっては失礼です(^^;
それはともかく。
現在住んでいる屋根裏でもときおりカサカサと音がするのです。はじめはソレかと思いましたが、違いました。雀です。
雀の親子が住み続けているのです(^^; 家賃払え!
そんな住居ともまもなくお別れです。シクシク。
投稿: ムムリク | 2015年12月19日 (土) 20:40
ムムリク様
いえ、じつは工事終了直後なのにもうこの有様で。今はもっとひどい事になってます(~_~;)
>>違いました。雀です。
(笑)
そういうこと、ありますよね。昔住んでいた家でもそういう事がありました。今回は最初はヒヨドリかと思ったんですが、鳥なのに足音がするのは何故?ということで;^_^A
>>そんな住居ともまもなくお別れです。シクシク。
およよ。これはお引っ越し?
すみません、ここ数週間ちょっと具合が悪かったりで話題を追えて無かったもので、今頃;^_^A
投稿: ぽんず | 2015年12月19日 (土) 21:05
あけましておめでとうございます!
もしスマホをお使いでしたら「人猫語翻訳機」という
アプリがお勧めです!
ウチの猫も反応するのでかなりリアルかと。
ねずみへの熱い想いを「○※にして×●△ぞ!」
などとスマホに語りかけると猫語で出てくるのだ。
ねずみが聞いたらびびるかも!
投稿: 頑固堂 | 2016年1月 2日 (土) 18:50
頑固堂様
あけましておめでとうございます!
去年は本当にご無沙汰してしまって申し訳ありませんでした。なんか忙しかったのと調子悪かったのとで・・・(^_^;
>>「人猫語翻訳機」
おおおーーーっ!教えて下さってありがとうございます。
実は時代に遅れたワタクシはまだガラケーなんですが(大汗)スマホに乗り換えた暁には、必ずやこのアプリを入れたいと思います。
そして「×△□!!!」とか「や○▽⊿にされたいか」などの台詞を翻訳してねずみに脅しをかけたいと思います。
それから近所の猫ちゃんをゆーわくしてきます(笑)
ねずみの音は途絶えてますがこのアプリは心強いです。本当にありがとうございます!!!
投稿: ぽんず | 2016年1月 2日 (土) 20:17