とあるできごと
ご無沙汰しております。秋から冬にかけて起こった、指の腱鞘炎の話(まだ治ってません)、ポゴレリッチのコンサートに行けなかった話、ドアを替えた話、車のキーをなくした話などを面白可笑しく書きたかったんですが、疲れているのか、なんてない話を書きたくなってしまいました。ほんと、なんでもない話です。
9月頃だったでしょうか、夏の終わりの昼下がりに、とある田んぼの中の道を車で走っていると、道の先を高校一年くらいの女の子二人連れが、自転車を並べて楽しそうにおしゃべりしながら走っていました。自転車の並列走行というやってはいけない事になってるやつではあるし、普通の速度で追い越しするのも危ない気がしたのでクラクション鳴らそうかなとも思ったのですが、この二人があまりにも楽しそうだったので楽しみに水を差すでもないと、速度を落としてついていったんですね。どこかで安全に追い抜けるだろうと思って。
暫くゆっくり走っていると前方に、見事な、実に素晴らしい枝振りをした胡桃の木が目に入りました。数え切れない程この道を走っていたのに、この木を見たのは初めてでした。
青い空の下、太い幹から枝をまあるく伸ばした木が、風に葉をそよがせている様を見るのはとても幸せなことでした。
その後その二人は脇道に曲がっていき、私は普通の速度で大木の横を通り過ぎました。
彼女達の邪魔をしなくてよかったと思いました。あの二人を追い立てて数十秒時間を倹約しなくて本当によかった、こういう事が人生の幸せというものだろうと思いながら。
今日またその道を通り、数ヶ月ぶりに件の木を眺める事ができました。美しい大木は葉を落としても美しい。
ただ、葉が落ちると何の木か判りにくいのですよね。この木、胡桃だと思ってたんだけど、ひょっとして栗?どっち?(^_^;)
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